本革草履は絶対的に素敵だけど、ネックは滑ることと、裏の穴から水が浸み込むこと。それさえ克服できればいつでも気兼ねなく愛用できるのに、と「たかはしきもの工房」の代表の高橋和江さんがずっと考え続けて思いついたのが滑り止め機能のあるゴムを草履裏に張り付けるというアイデア。いろいろな素材や形を試し、10年がかりで商品化したのが、登山靴用のビブラムソールを、つま先とかかとに貼り付ける「守さん」だ。
草履の裏の穴に両面テープで貼り付ければ、雨天時に履けない、滑りやすいという本革草履の弱点をクリア。グリップ力のある合成ゴムは、厚みは約1mmと薄く履き心地は変わらない。鼻緒をすげ替えるときにははがすことも。つま先用、うしろ用の2種類。